かつて世界を席巻した「日の丸半導体」は、なぜ衰退したのだろうか。経済の武器化が進む新たな国際秩序の中で、半導体が経済安全保障のキーファクターとなるのは確実だ。2027年度に最先端半導体の国産化を目指すラピダスの小池淳義社長と、近著『地経学とは何か』(新潮選書)で日本が獲得すべき「戦略的不可欠性」に着目した鈴木一人・東京大学大学院教授が、グローバルなエコシステムの中で勝負するという新たなファウンドリー像を描き出す。
※動画チャンネル「新潮社イノベーション読書」で2025年11月28日に公開された番組をもとに、編集・再構成を加えてあります【構成・梶原麻衣子】
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鈴木一人 地経学は、現代の世界において国際関係を規定する際の中心が軍事力や外交から、経済へ移りつつある中で生まれたものです。最近刊行した『地経学とは何か』でも触れていますが、地経学の考え方においてカギになるのは、戦略的自律性と戦略的不可欠性という言葉です。……