<span>米国が覇権を放棄する「新自由主義」の副作用、そして世界が繰り返す「100年前の過ち」</span>
(C)Paulo Figueiredo Junior/shutterstock.com

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米国が覇権を放棄する「新自由主義」の副作用、そして世界が繰り返す「100年前の過ち」

2026年5月18日

世界秩序の安定化どころか、混乱の元凶となりつつあるアメリカが、世界の覇権国としての座を自ら降りようとしていることはもはや明白だ。「行き過ぎた新自由主義」がもたらした米国内の深刻な分断は、今や“他国からの収奪”以外に打開策がなくなっている。こうして覇権国不在の世界が向かうのは、我々が100年前に犯した過ちの繰り返し――。エコノミストの河野龍太郎氏は、そう警告する。

世界は「100年前の過ち」を繰り返そうとしている

 世界の覇権国である米国は今、自らその座を降りようとしています。

 象徴的な出来事であった昨年の「トランプ関税」のみならず、今年1月のベネズエラへの軍事介入、2月末に始まったイランへの軍事攻撃などは、覇権国として国際秩序を安定に向かわせるどころか、むしろ不安定要因そのものになっている。

 こうした動きを見ていると、世界は100年前と同じ過ちを繰り返しているように思えてなりません。1929年の米国内での経済恐慌が、なぜ10年に及ぶ世界大恐慌につながり、ファシズムを生み、そして第二次世界大戦までをもたらしたのか。我々は今、その時代の教訓を思い出さなければならない時代に直面しています。

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