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Vol. 4

選挙を破壊する「暴走SNS」の研究

2026年5月2日


<span>選挙を破壊する「暴走SNS」の研究</span>

「暴走SNS」によって破壊された選挙。2024年11月、齋藤元彦知事が再選された兵庫県知事選挙を一言で評するとそうなる。異例の事態と熱狂の正体は何だったのか。我々はそれにどう対峙すれば良いのか。8人の賢者が読み解く。 ※本稿は「週刊新潮」2025年1月16日号に掲載された特集を元に再構成したものです。また、年齢や肩書、年代表記等は当時のものです。

 ◼️ネットが主でマスコミが従

 アメリカでは、ドナルド・トランプ氏がSNSを大いに活用して大統領選に勝利した。また、我が国でもSNSの情報が選挙結果に直接結びつくことが証明された。しかも三つの大きな選挙で同様の事態が起こったのだから、これはもう「再現性」のある出来事と言わざるを得ないだろう。今後、民主主義の根幹である選挙という舞台で、SNSはいかに暴れ回ることになるのか。それを読み解くには、過去を検証しなければなるまい。

 昨年7月の東京都知事選で事前の予想に反して2位に食い込んだ石丸伸二氏(42)。10月の衆院選で公示前の4倍となる28議席を獲得した国民民主党の玉木雄一郎代表(55)。そして11月、自らの「パワハラ疑惑」などに端を発する兵庫県知事選挙でまさかの再選を果たした齋藤元彦知事。まず指摘しておかなければならないのは、石丸氏と玉木氏が元々「ネット地盤」を持っていたのに対して、齋藤氏はそうではなかった、という点。齋藤氏はXのアカウントは持っていたものの、選挙前にそれを効果的に使っていたわけではない。公式YouTubeチャンネルが開設されたのも、選挙への立候補を表明した後のことだった。

「石丸さんは広島県安芸高田市長時代から市議会と対立して注目を浴びていて、安芸高田市のYouTubeチャンネル登録者数は全国の自治体の中で1番でした。安芸高田市の人口は2万6000人程度ですから、かなり特殊な事例といえます」……

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