イラン戦争の影響が波及したガソリン価格の高騰が、ドイツのメルツ政権に深刻な不協和音を引き起こした。保守党に属する経済エネルギー大臣が、リベラル政党に属する財務大臣を公然と批判して、首相に「一喝」されたのだ。
***
ドイツ市民の間には、毎日車で通勤する人が少なくない。2025年に連邦統計庁が発表した統計によると、通勤者の約65%が毎日自宅と職場の間を車で往復している。それだけにイラン戦争によってガソリンやディーゼルエンジン用の軽油の価格が高騰したことは、多くの市民にとって頭痛の種だ。
ディーゼル用軽油価格が40%上昇
北ドイツ放送協会(NDR)の統計によると、軽油1リットルの価格は、イラン戦争が始まる前日の2月27日には1.75ユーロ(327円・1ユーロ=187円換算)だったが、4月7日には40%上昇して2.45ユーロ(458円)となった。ガソリン(スーパー。日本のレギュラーガソリンに相当)も、同時期に1.83ユーロ(342円)から2.24ユーロ(419円)に22.4%増えた。……