東京大学の産学協創推進本部は学内スタートアップ同士のネットワーク作りを積極的にアシストしている(C)chrisdorney/shuttersttock.com
新たな血測定法によって糖尿病の発症や重症化の抑制を狙う医療スタートアップ「Provigate」の関水康伸代表取締役CEOは、日本のスタートアップには世界で勝負できる強みがあると語る。ひとつは高度経済成長期からバブル期までに国内で蓄積された高度な機械設備と人材、もうひとつは米中対立という世界的な情勢変化の中で吹く日本への追い風だ。
***
――医療スタートアップ業界で、特に日本ならではの強みといえるものはありますか?
最近は中国が、資金力や技術力の面で急速にアメリカを追い上げ部分的には追い越しています。特に医療は機微な個人情報を扱うので、西側諸国ではゲノムや疾病履歴等を含むデータの収集は人権に配慮しながら時間をかけて進めないといけません。しかし中国は政府が医療やAI技術開発を推進しており、大量のデータに迅速にアクセスしやすい状況にあります。……