政治

ペルー大統領選「急進左派」勝利をもたらした「地方の怒り」と「反フジモリの壁」

2021年6月15日

ペルー大統領選で急進左派の無名の教師が勝利した。度重なる大統領の交代という政治混乱の末に起きた「投票箱の革命」は、ペルー社会に何をもたらすのか。

 

 6月6日に行われたペルー大統領の決選投票は、6月13日の時点で急進左派「自由ペルー」のペドロ・カスティジョ氏が0.268ポイント(約4.7万票)差の接戦を制し、「人民勢力党」のケイコ・フジモリ氏に勝利した。

 ケイコ氏側が不正(投票所管理者の署名偽造など)を理由に投票所826カ所の集計結果(約20万票)を無効にするよう全国選管に訴え、法廷審議に持ち込んだため、最終的な公式結果の発表には時間を要するが、結果を覆すのは困難。大統領選は事実上決着したと考えられる。

フジモリ元大統領の「ツナミ現象」に酷似

 極みまで昂じた政治不信とコロナ危機による甚大な影響が、アルベルト・フジモリ政権(1990~2000年)以降30年続く自由市場経済からの転換を訴えた急進左派の躍進を決定づけた。……

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