ランサムウェア攻撃が引き金となった死亡例
2019年7月に米南部アラバマ州のスプリングヒル医療センターで起きた事例は、ランサムウェア攻撃が引き金となった死亡例として初めて裁判で認定される可能性がある。
臍の緒が首に絡まった状態で女の赤ちゃんが産まれ、脳に損傷が発生し、緊急治療が必要となったが、医療センターはランサムウェア攻撃を受けた直後だった。そのため、赤ちゃんの検査や治療に不可欠な心拍モニタリング装置や医療スタッフの位置把握装置などITシステムがダウンしていたのである。赤ちゃんは別の病院に移り治療を受け続けたが、2020年4月に亡くなった。
母親は2020年1月、医療センターを相手取り、医療ミスを訴える裁判を起こした。そして娘の死亡後、起訴状の内容を修正し、サイバー攻撃によって必要な治療や検査が受けられず、我が子に障害ができ、最終的に亡くなったのだと主張した。……