世界中でオミクロン株の感染が拡大している。日本でも京都、大阪、そして東京などでの市中感染が確認された。果たして、日本での流行はどうなるだろうか。
市中感染が確認されたということは、国内で、既にオミクロン株が一定規模の流行をしていることを意味する。問題は英米のように大流行に発展するかだ。予断を許さない状況だが、筆者は日本での流行は小規模で収束するのではないかと考えている。
アジアと南米で「感染抑制」の可能性も
私が注目するのは、世界各地での今冬(北半球の季節で=以下同)の新型コロナウイルス(以下、コロナ)感染症の流行状況だ(図1)。欧州、北米、アフリカでは感染者が増加しているが、南米、アジアでは横ばいだ。各国の検査体制が異なるため、感染者数の絶対値を比較するのは慎重でなければならないが、全ての地域で今夏、感染者が増加したこととは対照的だ。
図2は12月24日のアジア各国での感染者数を示す。日本では韓国での感染者増が広く報道され、日本の対策の成功が強調されるが、今冬、アジアで感染が増加しているのは、ベトナム、ラオス、韓国くらいだ。マレーシア、タイ、イランの感染者が多いが、これは夏場の大流行からの収束過程で、感染者数は減少傾向だ。また、アジアでもっとも多いベトナムでも、感染者数は164人(人口100万人あたり、一週間平均)で、英(1472人)、仏(983人)、米(531人)とは比べものにならない。……