政治

大統領が異例の声明:「ブチャ虐殺」がドイツに突きつける「親ロの代償」

2022年4月7日


<span>大統領が異例の声明:「ブチャ虐殺」がドイツに突きつける「親ロの代償」</span>
対ロ宥和政策は失敗だったと認めたドイツ・シュタインマイヤー大統領

ウクライナや東欧諸国からガスの輸入停止要求が高まるのは確実だ。ロシアのロビイストと化していたシュレーダー元首相を筆頭にSPDが重ねた対ロ宥和政策についてシュタインマイヤー大統領が過ちを認めるなど、エネルギーと安全保障の矛盾というドイツの難局はさらに深まる。

 肌に粟を生じさせる映像が、世界中を駆けめぐった。ウクライナ政府と欧米諸国は「ロシア軍がキーウ近郊で多数の市民を虐殺した」と非難している。第二次世界大戦中のオラドゥール・シュル・グラヌやバービーヤール、ベトナム戦争中のミライ、ボスニア内戦中のスレブレニツァを想起させる惨劇が、再び起きた。

 キーウの北西25キロメートルのブチャ(人口約2万4000人)は、3月上旬からロシア軍に占領されたが、3月下旬にウクライナ軍が奪回した。

 4月1日に同市に入ったウクライナ軍の国土防衛隊員たちは、道路のあちこちに住民の遺体が横たわっているのを見た。彼らの車両は、路上の遺体を避けて走らなくてはならなかった。一部の住民は手を背中の後ろで縛られており、後頭部を銃弾で撃ち抜かれていた。国土防衛隊のオレクサンドル・ポーレビスキ氏は「遺体は数日前から放置されていたと見られ、町には死臭が漂っていた」と証言している。

 ある家族の遺体は、一カ所にまとめて遺棄されていた。妻と息子の身体の一部が、土から突き出ている。夫の遺体は土管の中に捨てられており、裸の上半身には拷問を受けた跡のような傷があった。……

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