2月24日にウラジーミル・プーチン大統領はウクライナでの「特別軍事作戦」を発表し、その目的としてウクライナの「非ナチ化」や非軍事化などを挙げた。
侵攻を正当化するロジックとして「非ナチ化」を持ち出した理由は何か。結論を先取りすれば、それはロシアの歴史認識と関係している。そこで、プーチン大統領の過去の発言などを確認することで、その意味するところを読み解きたい。
重要な課題として浮上した国民統合
まず、ロシアの歴史認識を確認しよう。
ソ連崩壊後のロシアでは、マルクス・レーニン主義や共産主義といったイデオロギーの正当性が失われ、国民の再統合が求められた。……