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韓国統一部が北朝鮮の新憲法を公開、サプライズはないが大幅改正(2026年5月3日~5月9日)

2026年5月12日


<span>韓国統一部が北朝鮮の新憲法を公開、サプライズはないが大幅改正(2026年5月3日~5月9日)</span>
金正恩国務委員長による軍関連の視察が続いている[装甲武器研究所と複数の軍需工業企業所が生産している新型主力戦車と多様な発射台車を視察した=2026年5月6日](朝鮮中央通信HPより)

改正された「朝鮮民主主義人民共和国憲法」の条文は非公表だが、韓国政府が独自入手した内容を6日に公開した。金日成と金正日の業績を強調する序文が削除され、韓国との「祖国統一」も謳われていない。国務委員長の権限が拡大されたほか、経済、社会、文化分野での改正も目立つ。韓国が入手した条文が本物だとすれば、全体としてサプライズはないものの想定以上の大幅改正と言える。【『労働新聞』注目記事を毎週解読】

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 4月28日から30日にかけて、社会主義愛国青年同盟第11回大会が開催された。朝鮮労働党傘下の青年団体であり、朝鮮民主青年同盟、朝鮮社会主義労働青年同盟、金日成(キム・イルソン)社会主義青年同盟、金日成・金正日(キム・ジョンイル)主義青年同盟へと改称が重ねられ、2021年4月の第10回大会で現在の名称になった。中国共産党の中国共産主義青年団、ベトナム共産党のホーチミン共産青年同盟に相当する。

 金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は大会参加者たちと5月2日に記念撮影を行ったものの、前回同様に大会そのものには出席しなかった。主たる大会出席者は、党中央委員会政治局常務委員会委員の金才龍(キム・ジェリョン)書記、李日煥(リ・イルファン)書記、朝鮮人民軍の金成基(キム・ソンギ)総政治局長らであった。

 第1議題の活動総括では、青年軍人が「祖国防衛、革命防衛、人民防衛の第一線」で党の命令に従って血と生命、汗で大きな功績を積み上げたことが強調された。第2議題の規約改正については、党規約と同様に具体的な条文は非公表であるものの、「朝鮮労働党の戦闘的後続部隊としての面貌を精鋭化し、同盟の組織力と団結力、活動性を高めるための実践的要求が反映された」ことが明らかにされた。第3議題の中央指導機関選挙で中央委員会が編成され、会期中に開催された青年同盟中央委員会第11期第1回全員会議(総会)で、委員長に白銀鉄(ペク・ウンチョル)、副委員長に金主赫(キム・ジュヒョク)ら6人が選出された。大会は、「金正恩将軍を命懸けで死守せん」の合唱で閉幕したという。

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 5月8日付には金正恩による軍関連の視察についての記事が2件掲載された。

 まず、7日に駆逐艦「崔賢(チェ・ヒョン)」号に乗船して「機動能力総合評価試験」を視察したことを伝える記事である。視察には娘も同行した。金正恩は、「海兵が近代的な軍事技術力の総合体である新型駆逐艦を巧みに運用できる専門的能力を徹底的に備えるための訓練で成果を収めている」ことを高く評価した。同艦は6月中旬に海軍に引き渡されるという。

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