政治

タリバン復権1年 「アルカイダ指導者殺害」で表出した言行不一致 

2022年8月17日

アフガニスタンでのタリバン復権から8月15日で1年が経つが、米軍のドローン攻撃で死亡したアルカイダのザワヒリ指導者をめぐって、タリバンは「知らぬ存ぜぬ」の苦しい言い訳を続ける。深刻な内部対立も囁かれる。

 

 2022年7月31日午前6時18分、アフガニスタンの首都カブール市中心部で、アメリカのドローン攻撃によって、国際テロ組織「アルカイダ」のアイマン・ザワヒリ最高指導者が殺害された。アメリカ国防総省の発表によると、爆発する弾頭を用いず6枚の刃が標的を捉える空対地ミサイル「ヘルファイヤ」が使用された。殺害されたのは居宅のバルコニーにいたザワヒリ本人のみで、同居家族や民間人の巻き添え被害は確認されていない。 

 アルカイダと聞けば、2001年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロ事件の首謀者としてのイメージが強いが、近年、私たちがその名前を耳にすることは少なくなっていた。今回の事件は、私たちの生活に一体どのような影響を及ぼすのだろうか。 

 本稿では、今回の事件が、①タリバンと国際社会との関係、②タリバン内部、および、③アルカイダの活動に与える影響について多角的に分析したい。 ……

おすすめの記事

すべて見る
戻るボタン 次へボタン

おすすめの動画

すべて見る
戻るボタン 次へボタン

ニュースレターを購読する

新潮QUEは、私たちが「問う力」を養っていくためのサブスクリプションサービスです。

無料登録する