政治

次期米軍トップ「CQブラウン大将」とは何者か:黒人の空軍参謀総長が指名された余波と日本への含意

2023年7月3日


<span>次期米軍トップ「CQブラウン大将」とは何者か:黒人の空軍参謀総長が指名された余波と日本への含意</span>
6月1日、コロラド州エルパソ郡コロラドスプリングスにある空軍士官学校の卒業式で、卒業生と握手を交わすチャールズ“CQ”ブラウン空軍参謀総長(右)。式典にはバイデン大統領も出席した General CQ Brown, Jr.のTwitter(@GenCQBrownJr)より

「変化を加速せよ、さもなければ負ける」を合言葉に空軍の変革を主導してきたCQブラウン大将の米軍統合参謀本部議長就任は、日本の安全保障にとって大きな意義がある。だが、極端に二極化した現在の米国政界では、軍内部の「多様性、公平性、包含性(DEI)」を支持する姿勢が「ウォーク(Woke)」主義だとして指名公聴会で右派の攻撃を受けるかもしれない。

 

 ジョー・バイデン大統領は5月25日、米軍制服組トップの統合参謀本部議長マーク・ミリー陸軍大将の後任に、空軍参謀総長チャールズ・Q・ブラウン大将(CQの愛称)を正式指名した。議会上院の承認を得て本年10月までには就任する予定だ。黒人が統参議長に就任するのは、湾岸戦争で名を馳せたコリン・パウエル陸軍大将以来の二人目となり、ロイド・オースティン国防長官(元陸軍大将)との黒人ツートップは米国史上初となる。

 二期目の大統領選に立候補したバイデン大統領にとって極めて重要な人事であるだけでなく、ロシアのウクライナ侵攻と中国の軍事拡大という厳しい情勢を踏まえれば、日本を含む世界にとっても大きな意味を持つ。統参議長は米国大統領の国防政策・戦略を軍事面から補佐するとともに、世界に展開する米軍の態勢や将来の戦力構築のあり方を主導する責務を有するからである。

 同時に、今秋までに行われるブラウン大将の上院指名公聴会は、二極対立が激しい米国の内政と政軍関係を展望する重要な機会となる。……

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