中国経済の回復にはどのような処方箋が必要か。
実は経済学者の多くの見解は総需要の拡大が必要だという点で一致している。ところがそうした声がどれだけ高まっても、中国政府は均衡財政を堅持し、総需要の拡大に慎重な姿勢をとり続けている。3月5日に開幕した全国人民代表大会(全人代=国会に相当)でも、政府委活動報告を行った李強首相は積極的な財政政策の実施を表明したが、具体的メニューについてはやはり力不足を指摘する声が上がっている。
なぜ、中国政府/中国共産党/習近平は供給サイドの改革ばかりに目が向き、需要サイドに目が向かないのか。この問題に迫った梶谷懐(神戸大学大学院経済学研究科教授)、高口康太(ジャーナリスト、千葉大学客員教授)両氏の共著『ピークアウトする中国 「殺到する経済」と「合理的バブル」の限界』の一部を抜粋、加筆・編集してお届けする。
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