経済・ビジネス

第二次トランプ政権でも止まらない? 中国製造業「ASEANシフト」のかつてない急増

2025年3月5日


<span>第二次トランプ政権でも止まらない? 中国製造業「ASEANシフト」のかつてない急増</span>

中国からの工業製品輸出がアメリカにラストベルトを生んだかつての「チャイナショック」は、一面では多国籍企業の利益にも繋がった。しかし現在の「チャイナショック2.0」は、プレイヤー、製品、貿易構造という3つの点で大きな変化が起きている。米トランプ政権はASEANなどからの迂回輸出抑止に躍起だが、中国側からは「今年も東南アジア進出がホットイシュー」との声が聞こえてくる。ただ、それは中国経済が直面している大きな課題の裏返しでもあるだろう。「世界の工場」はどこへ行くのか。 

第二次トランプ政権誕生後の米中関係では何が主要テーマとなるのだろうか? さまざまなトピックがあるが、最大のテーマは「貿易不均衡」になるとにらんでいる。

2月21日、中国の何立峰(ホー・リーフォン)副首相と米国のスコット・ベッセント財務長官が電話会談を行った。この会談では何が焦点となったのか? 中国側は「中国に対する関税引き上げなどの制限措置に強く注目している」と申し入れたことを発表している。一方の米国側は「ドラッグ対策、貿易不均衡、不公平な政策」に懸念を表明した。この3点の順番はそのまま米国の優先順位を示しているとみていい。

「フェンタニル」などのドラッグ蔓延が米国では社会問題となり、大統領選でも主要な争点の一つとなった。有権者へのアピールとして、最優先事項にあげられているのは理解できる。それに続く第2のフォーカスが「貿易不均衡」なのだ。

「チャイナショック2.0」は過去とどう違うか

2024年、米国の貿易赤字は過去最大となる1兆2117億ドルを記録した。貿易赤字の最大の相手国は中国だ。そして、中国の貿易黒字もまた過去最高、9921億ドルを記録した。中国からあふれでる輸出の嵐は「チャイナショック2.0」の懸念を招いている。……

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