伊原時代の終幕、そして次は
厚労省における事務次官昇進の「王道」とは何か。保険局長・医政局長・年金局長あるいは官房長などのポストを経るのが文系キャリアの出世ルートだ。特に保険局は医療財政の中枢であり、診療報酬改定など実務力と厚労族との政治調整力が問われる「出世街道」ともいえる。
伊原氏は東京大学法学部を卒業後、旧厚生省に入省し、政策統括官(総合政策担当)・医政局長・保険局長などを歴任。政策遂行能力に加え、政治調整能力も高く評価された。それだけに後継者選びは重要になってくる。
今回の人事がこれまでと異なるのは、旧厚生系の「内輪の継承」では収まらない構図が生まれていることだ。高市政権の政策的意図が、人事の選択肢を広げているとも言える。