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Vol. 3

「ラクスル」「スギ薬局」「北國銀行」…「KPI設定」から見極める成長企業

2026年5月21日


<span>「ラクスル」「スギ薬局」「北國銀行」…「KPI設定」から見極める成長企業</span>

「統合報告書」から読み取れる有益な情報の一つが各社の「KPI(重要業績評価指標)」だ。企業のKPIそのものは有価証券報告書などにも掲載されるが、統合報告書には企業がどのような未来図を描いてそのKPIを設定したのか示されるという。KPI設定からはその企業が秘める“成長のチャンス”をうかがい知ることができる。これまで数多くの統合報告書を読み解いてきたUnipos株式会社代表取締役の田中弦氏に、「KPI設定」から“チャンス”のある企業の見極め方を聞いた。

「KPI設定」から成長企業を見極める

 企業から出ている開示資料には、短期間での事業内容を報告する四半期決算短信、3~5年間の企業の将来像や事業展開を報告する中期経営計画など様々あります。その中でも、企業の将来像を知りたい時、投資家にとって重要になるのが「統合報告書」です。今後、中長期にわたって応援したい“推し”の会社を探したいのなら、格好の資料であると言えます。

 統合報告書から読み取れる非財務情報は数あります。その中でも私が注目しているのは、「KPI(重要業績評価指標)設定」についての説明です。私自身、これまで大量の統合報告書を読んできましたが、中には企業特有の課題を的確に捉えたユニークなKPIを示している会社もあります。統合報告書で説明される各社のKPI設定からは、企業がどのようなストーリーをもって事業を成長させていくつもりなのかを窺い知ることができるのです。

 例えば、ネット印刷で有名な『ラクスル』です。

 ラクスルの2023年の統合報告書「ラクスル価値創造レポート」には、企業の課題として“アーリーフェーズの事業・組織ゆえのハイコンテクスト文化”が挙げられています。少人数のベンチャーとして始まった同社は、人材の流動性が少ない日本の大企業のように、“あれやってよ”と先輩が言えば“ああ、あれですね”と後輩が返すようなハイコンテクスト文化が醸成されてきたわけですね。……

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