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Vol. 3

入社2年でBMW 若くして高給を手にする「キーエンス」社員の「誇り」と「葛藤」

2026年5月23日


<span>入社2年でBMW 若くして高給を手にする「キーエンス」社員の「誇り」と「葛藤」</span>
年収の高さは「絶対的な武器」(Rawpixel.com /shutterstock.com)

 平均年収2000万円超、売上高1兆円を誇る高収益企業「キーエンス」。若くして高給を手にする一方、「外出報告書」や「監査」により徹底的に管理される働き方を強いられる社員たちが抱える、「ストレス」や「葛藤」とは――。

 ※本稿は「週刊新潮」2026年3月26日号に掲載された特集を元に再構成したものです。また、年齢や肩書、年代表記等は当時のものです。

営業で一番厄介なのは「感情の迷い」

「仕事は厳しい一方、入社2年目には年収が1000万円に到達し、給料日には大金がバコンと入ってくる。そのギャップを、仲間内ではギャグ混じりに“スーツを着た風俗嬢”と呼んでいました。やりたくないけれど金のために我慢してやっている、という意味です」

 そう語るのは、「アレグリア」代表取締役の小野松健太氏(30)。2018年に同志社大学を卒業し、キーエンスに入社した氏の初任地は岡山の営業所だった。

「私は地元が北海道で、大学が京都だったので、岡山には知り合いがいません。そんな中、ひたすら営業電話と訪問を繰り返し、冷たい音が鳴り響く工場に通い詰める日々は、人の心がなくなっていく感覚を伴うものでした。超効率化されたスケジュールの中で働くと、人間らしさが失われていくのです」

 とはいえ、入社当初から仕事に対する拒否感があったわけではない。

「最初に営業電話を『1日最低150分かけろ』と言われた時は特に驚かず、『いけるかな』と思いました。150分電話しないと営業訪問のアポが取れず、外出できません。早く外出したいという思いで電話をかけ続けていました」(同)

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