わずか半年で復帰した朴正天
8月29日、金正恩(キム・ジョンウン)委員長の指導のもと、朝鮮労働党中央軍事委員会第9期第2回会議が開催され、大きな人事があった。金正恩を含めた11人が円卓に着席した。
最も目を引いたのは、2月の第9回党大会で政治局員、党中央軍事委員会副委員長などから外れて国防省の「顧問」職に留まっていた朴正天(パク・ジョンチョン)が、わずか半年で党中央委員、政治局員、党中央軍事委員会副委員長に復帰したことである。朴正天に代わって鄭京沢(チョン・ギョンテク)が副委員長に選出されていたが、今回の報道は朴正天が副委員長に補選されたとするだけで、鄭京沢の解任についての言及がない。再交代だったのか、副委員長の増員だったのかは不明である。
人事の中心が総参謀部などの作戦指揮系統ではなく、朝鮮人民軍の総政治局と保衛局に及んだことは興味深い。総政治局長だった金成基(キム・ソンギ)が国防相となり、保衛局長の俞光宇(ユ・グヮンウ)が総政治局第1副局長へ、空軍政治委員の厳朱浩(オム・ジュホ)が保衛局長へ移った。一方、努光鉄(ノ・グヮンチョル)国防相は解任され、党中央委員会軍需工業部第1副部長に転じた。軍内部の政治指導、思想統制、監視を担ってきた幹部を循環させていると言えるが、総政治局長は空席となった模様である。