連載|Foresight

Vol. 186

非核化をめぐり外相談話で米国に示した「対決と対話は両立せず」(2026年9月20日~9月26日)

2026年9月28日


<span>非核化をめぐり外相談話で米国に示した「対決と対話は両立せず」(2026年9月20日~9月26日)</span>
「兵器システム技術の高度化において重大な意義を持つ新型兵器」の実験に立ち会う金正恩国務委員長と娘(朝鮮中央通信HPより)

先日の金与正談話に続いて、崔善姫外相の談話「朝鮮民主主義人民共和国の核保有意志は永遠である」が掲載された。日米韓の共同声明に対する反発で、「対決」と「対話」は両立できないとの対米メッセージである。スポーツを国威発揚の手段として重視する北朝鮮では、名古屋で開催中のアジア大会における自国選手の活躍を連日報道しているが、日本にはあくまで実務的な代表団しか送っていない。【『労働新聞』注目記事を毎週解読】

「特別な目的が付与された重要な兵器システム」を実験

 9月22日付は第1面、第2面、第3面下段において、21日に朝鮮労働党第3回宣伝部門幹部講習会の閉講式が行われ、金正恩(キム・ジョンウン)総書記が演説を行ったことを伝えた。

 金正恩は、朝鮮労働党の最大の資産は「偉大な革命思想とともに、それを変革の力へと転換させる強力な宣伝扇動力量」だと述べ、党の宣伝活動が時代の要求に合わせて、より実効性あるものにすべきだと指示した。「過去の時期の内容と資料に依拠したり、型にはまった論理と主張を踏襲したりすることは、実に時代錯誤的な立ち遅れ」だと「旧態依然」を戒めたのである。「反動思想文化」を防ぐため、「現代的な情報手段、技術手段を活用する」ことも訴えられた。宣伝部門の幹部に対して、「党の思想、社会主義原則に抵触する否定的な現象と妥協してはならない」「権勢と官僚主義、不正蓄財行為に絶対に巻き込まれてはならない」との強い警告も見られた。

 22日付第3面上段には、20日に共和国ミサイル総局によって実施された「兵器システム技術の高度化において重大な意義を持つ新型兵器」の実験についての記事が掲載された。具体的な内容は開示されなかったが、金正恩は、「特別な目的が付与されたこの重要な兵器システムの開発に関与した科学技術集団の専門的力量と、彼らが傾けた献身的な努力によって成し遂げられた貴重な結実」だとして、ミサイル総局と傘下の国防科学研究所、製作集団に謝意を表明した。実験には金正恩の娘も立ち会った。

 24日付1面トップは、22日に金正恩が朴正天(パク・ジョンチョン)党中央軍事委員会副委員長や党中央委員会の書記、軍需工業部門の幹部たちとともに、ミサイル総局の「火星」チームと第2経済委員会の「烽火」チームとの間のサッカー競技を観覧したことについて報じた。金正恩の横には娘が着席した。金正恩はサッカー観覧の目的について、「(軍需工業関係者の)労苦をねぎらって感謝を表する場にすること」だと述べた。軍需工業重視の姿勢が反映されたイベントとなった。

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