医療・ウェルネス

見切り発車したワクチン接種「調達できず、届けられず、記録できず」が表面化

2021年3月10日

菅義偉政権の支持率低下が続くなか強行スタートした新型コロナウイルスのワクチン接種。国民の過半が受けられるまでの目算は、実は全く立っていない。

 河野太郎・ワクチン担当相は3月5日に記者会見し、新型コロナウイルス感染症のワクチン確保について、見通しを発表した。4月中には170万9370バイアル(=瓶)が届く見込みだとし、3月8日の第4便までの3月中に確保した数量39万3315バイアルと合わせると、210万2685バイアルに達するとした。特殊な注射器を使えば1バイアルから6回取れ、2月17日に始まった100医療機関4万人への先行接種では特殊注射器が使われたが、4月12日に始めると発表している高齢者向け接種には普通の注射器しか間に合わず5回しか取れないとしている。

 医療機関関係者は約480万人にのぼる。全員に2回の接種を行うには960万回分必要で、1バイアルからすべて6回取ったとして158万バイアル必要、5回取るとすると192万バイアル必要になる。4月末までに確保できるワクチンの大半は医療機関関係者向けで消える計算になるが、高齢者への接種も並行で行うため、医療関係者480万人の2回分のワクチン配分が終わるのは5月前半になるとしている。

 問題は、4月12日から始めるとしている65歳以上の高齢者への接種用のワクチンが、順調に配分されるかどうか。医療機関関係者向けへの接種は都道府県、高齢者などその他の人への接種は地方自治体が行うことになっている。全国の市町村は1741あるが、どうやって国はワクチンを配分しようとしているのだろうか。……

おすすめの動画

すべて見る
戻るボタン 次へボタン

ニュースレターを購読する

新潮QUEは、「問う力」を養っていくためのサブスクリプションサービスです。

無料登録する