カルチャー

「樹木希林」が生前に語っていた「内田裕也」と「死生観」

2026年5月1日


<span>「樹木希林」が生前に語っていた「内田裕也」と「死生観」</span>
記者をたびたび自宅に招き入れてくれた樹木希林さん

 2018年に75歳で亡くなった女優の樹木希林さん。低く落ち着いた声、独特の笑い方、自在に変化する表情に、時折飛び出す鋭い発言……。生前には「週刊新潮」の記者を自宅に招き入れ、時間が許すかぎりその達観した姿勢と、含蓄のある言葉を示してくれた。そこで語られたのは、2019年に樹木さんの後を追うように亡くなった夫・内田裕也さん(享年79)のことや、「全身がん」を告白したあとの死生観など、多岐にわたったという。亡くなってからしばらく経った後、その言葉をまとめた「週刊新潮」特集記事より、樹木さんが遺した人生訓を振り返る。

※本稿は「週刊新潮」2019年5月2日/9日号に掲載された特集を元に再構成したものです。また、年齢や肩書、年代表記等は当時のものです。(文中敬称略)

人生観が色濃く表れる「伴侶の話」

 たしかに世知辛い世の中である。リップサービスすれば炎上し、居場所を明かせばストーカーに付きまとわれる。だから、芸能人の面々が我々の取材に、メールやFAXでのやり取りだけで済ませたがる気持ちは、わからないではない。

 だが、2018年9月15日、彼岸へと渡っていった女優の樹木希林(享年75)は、昔かたぎの姿勢を最後まで変えなかった。時間が許すかぎり、訪ねた本誌記者を受け入れ、含蓄のある言葉を並べてくれたのである。

 諧謔(かいぎゃく)を交えながら語られた言葉の数々は、まさに達観であり、そのまま人生訓だった。全体で10時間にも及んだその語りを、厳選して庫出しするが、なかでも樹木の人生観が色濃く表れるのは、伴侶に絡む話だった。……

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