カルチャー

在留日本人15人なのに日本語学習者が1万5000人! 未知の親日国「トルクメニスタン」訪問記

2026年2月15日


<span>在留日本人15人なのに日本語学習者が1万5000人! 未知の親日国「トルクメニスタン」訪問記</span>
中央アジア最大級のモスクであり、初代大統領サパルムラト・ニヤゾフ氏とその家族を顕彰する「トルクメンバシ・ルヒー・モスク」に立つ筆者(以下、写真は筆者提供)

中央アジアに位置するトルクメニスタンは、日本人には馴染みが薄い国のひとつだが、大阪・関西万博にも出展していた。同国の名産と言えば「黄金の馬」アハルテケだ。観光やビジネスで訪れる外国人は多くないものの、現地では日本語を学ぶ若者が増えており、日本文化に関する講演には多くの聴衆が集まった。

 

外国人の自由旅行はハードルが高い

 2025年12月13日から16日にかけて、筆者は中央アジアのトルクメニスタンを訪問した。トルクメニスタン国立文化大学と首都のコワーキングセンターの2カ所で、日本文化に関する講演を実施するためだ。同国は訪問するにはハードルが高い国だが、在トルクメニスタン日本国大使館、及び現地受け入れ側の皆様の全面的な協力のもと無事に講演が終了した。この場を借りて御礼を申し上げたい。

トルクメニスタンの国旗は、世界で最も複雑な模様を持つと言われる(C)Ntguilty / shutterstock.com 拡大画像表示

 トルクメニスタンは、中央アジア南部に位置する旧ソ連構成共和国で、国土の大半をカラクム砂漠が占める。古来よりシルクロードの要衝として、ペルシャ世界、遊牧文化、イスラム教、ロシア帝国・ソ連の影響が重なり合ってきた。1991年の独立後は、95年に永世中立を宣言し、基本的に特定の国に肩入れする外交は行っていない。外国人旅行者は原則として現地ガイドの同行が求められるなど、自由旅行には一定の条件が設けられている。

 トルクメニスタンは緑を基調とした美しい国旗を持つが、赤い帯に描かれている部分は「世界の国旗で最も複雑な模様」だと言われている。これはトルクメン人の主要5部族(テケ、ヨムート、サルィル、チョウドル、エルサル)の絨毯の模様(ギョル)である。近年はテケ族出身の指導者が連続しているが、ソ連時代には特定の部族に権力が集中しないように、部族バランスを意識した人事調整がなされていたそうだ。……

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