山科言親(やましなときちか)
衣紋道山科流若宗家。1995年京都市生まれ。代々宮中の衣装である“装束”の調進・着装を伝承する旧公家山科家30代後嗣。歴史番組の風俗考証等も行い、蹴鞠や雅楽など御所文化の伝承普及活動に携わる。近年は装束の復元製作や古文書の解読にも取り組む。
天皇が生涯に2回しか着ない衣装
徳永 山科家の成り立ちについてご説明をお願いします。
山科 山科家は藤原北家の流れを汲む公家です。私は初代の山科(藤原)実教から30代目、中臣鎌足から数えて45代目になります。苗字の由来となった山科の地は京都の玄関口に位置し、「伏見と山科は京都を守る両翼」と呼ばれ、人や物が行き交う要所でした。……