連載 > 政治

38.0

トランプ大統領の発言とアクション(11月27日~12月3日):巨額詐欺事件でミネソタ州知事を調査、民主党州の社会福祉はまさに恰好の「脆弱性」

2025年12月6日


<span>トランプ大統領の発言とアクション(11月27日~12月3日):巨額詐欺事件でミネソタ州知事を調査、民主党州の社会福祉はまさに恰好の「脆弱性」</span>

トランプ大統領と政権キーパーソンから飛び出した1週間分の発言を、ストリート・インサイツ代表取締役・安田佐和子氏がマーケットへの影響を中心に詳細解説。▼民主党知事州に食糧支援停止の圧力▼「第3世界諸国からの移民受け入れを恒久的に停止する」▼ミネソタ州知事は前回民主党副大統領候補のウォルズ氏▼トランプ支持率低下でも「移民取締り」は高評価

 

民主党知事州に食糧支援停止の圧力

 米国の児童文学作家ドクター・スースが1957年に発表した絵本、『いじわるグリンチのクリスマス』の主人公グリンチは、クリスマスを嫌うあまり村人たちからその祝祭を奪おうとする緑色の怪物だ。意地悪で孤独な存在から、人々の温かさに触れて心を入れ替える姿が描かれ、今ではサンタクロースと並ぶクリスマスの象徴的なキャラクターとして知られる。

 ドナルド・トランプ大統領はクリスマスを前に、主に民主党知事の州に対して、補助的栄養支援プログラム(SNAP、旧フードスタンプ)の支援停止をちらつかせている。SNAPは、低所得者の約4200万人を対象とした食料支援プログラムで、2024年度の予算は約998億ドル。給付費用は連邦政府が全額負担し、州が管理を担う仕組みだが、行政経費は州と連邦が折半する。

 トランプ政権2期目、このプログラムは政治的対立の争点となっている。トランプ氏は3月20日、「情報の縦割りを排除し、浪費・不正・乱用を防止する大統領令」に署名し、データ共有を「連邦規制遵守」の一環と位置づけた。SNAPを管轄する農務省(USDA)は、2月から全州にSNAP受給者の詳細データ(氏名、社会保障番号、住所、移民ステータスなど)の提出要請を開始。SNAPの根拠となる「食品・栄養法」に基づき、州が規則に従わない場合には行政資金を停止できるとして、5月6日に改めて大統領令にもとづく義務だとして提出を求めた。……

おすすめの記事

すべて見る
戻るボタン 次へボタン

おすすめの動画

すべて見る
戻るボタン 次へボタン

ニュースレターを購読する

新潮QUEは、私たちが「問う力」を養っていくためのサブスクリプションサービスです。

無料登録する