唯一、“カネと選挙”の両方が分かる人物
「私なんて本当に取るに足りない、何かの記事になるような人間ではありませんよ。ただ長いこと、自民党の事務方をやってきたものですから、色んなことを見てきたのは確かです。いわば“歴史の生き証人”というところでしょうか」
取材に応じるのではなく「雑談だ」と断りを入れた上で、おもむろにそう語り始めたのは、自民党の元宿仁事務総長である。
「自民党の金庫番」や「影の幹事長」とも呼ばれる元宿氏について、自民党関係者がこう話す。
「佐藤栄作首相時代の1968年に党本部職員となった後、経理畑を長く歩み、資金面での実務を一手に担ってきました。党のカネの流れを知り尽くし、歴代首相もこぞって頼りにしてきたのが彼です。傘寿を迎えてなお、党内に隠然たる影響力を誇ります」……