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ホルムズ海峡は誰のものか? 安全保障の論理と経済の原理(1)

2026年7月7日


<span>ホルムズ海峡は誰のものか? 安全保障の論理と経済の原理(1)</span>
イランとオマーンはホルムズ海峡を領海と主張している[イラン・バンダルアッバスの海岸近くのホルムズ海峡を航行する船舶=2026年6月30日](C)Amirhosein Khorgooi/ISNA/via WANA (West Asia News Agency)via REUTERS

ホルムズ海峡を「国際海峡」とあえて解釈し直した日本政府の動きは、民間企業の安全に資する結果をもたらせるのか。たとえば米国がマラッカ海峡を中国への対抗策として封鎖した時、一貫性・整合性のある主張と行動をとれるのか。「経済安全保障」の概念と必要性についての認識を定着させた後に、一刻も早く安全保障の要請と経済合理性に適切なバランスと優先順位を議論する時期が来なければならない。

 日本政府は長く明言を避けてきたホルムズ海峡の国際法的地位を「国際海峡」とする解釈を示した。

 イランとオマーンはホルムズ海峡を領海と主張しており、この海峡に無害通航権ではなく、国際海峡としての通過通航権が発生するかどうかという問題は、船舶の意に沿わない通航を選択的に阻害する意志と能力を示しているイランに対する武力行使を正当化するか、さらに言えば日本がイランに対する武力行使に加担するかどうかという問題にも影響を持ちうるため、この時点で解釈変更を宣言した日本政府がどのような見通しと計画を持っているのかが問われるところである。

米中の台湾・マラッカ両海峡封鎖で日本が被る経済の打撃

 なおマラッカ海峡もまた、マレーシア、インドネシア、シンガポールの領海だが、日本政府は国際海峡とみなしている。紛争時にマラッカ海峡を封鎖する能力があり、そこに戦略的価値を見出す可能性がある国としては、米国がその筆頭に挙げられている。米国がマラッカ海峡を封鎖する事態とは、中国が台湾海峡を封鎖する場合への対抗策として米戦略国際問題研究所(CSIS)等のシミュレーションでも想定されている。

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