コシューシコ。18世紀ポーランドの英雄だ。米国独立戦争やフランス大革命にも参加。祖国の自由を叫んだ。そう獅子吼せねばおれなかった。実はその頃ポーランドはロシアとプロイセンとオーストリアに分割されてゆき、国家消滅の危機に陥っていた。そうはさせじ。1794年、コシューシコは蹶起。が、敗北。翌年、祖国の分割は完了した。しかし彼の向こう見ずな戦いはその後のポーランド民族に祖国再興の希望を与えた。ゆえに負けても英雄なのだ。
Vol. 5
ブレジンスキーの“明るい夢”と“暗い夢”
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コシューシコ。18世紀ポーランドの英雄だ。米国独立戦争やフランス大革命にも参加。祖国の自由を叫んだ。そう獅子吼せねばおれなかった。実はその頃ポーランドはロシアとプロイセンとオーストリアに分割されてゆき、国家消滅の危機に陥っていた。そうはさせじ。1794年、コシューシコは蹶起。が、敗北。翌年、祖国の分割は完了した。しかし彼の向こう見ずな戦いはその後のポーランド民族に祖国再興の希望を与えた。ゆえに負けても英雄なのだ。
片山杜秀
1963年宮城県仙台市生まれ。政治思想史研究者、音楽評論家。慶應義塾大学法学部教授。慶應義塾大学法学部政治学科卒業、同大大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学。大学院時代からライター生活に入り、『週刊SPA!』で1994年から2003年まで続いたコラム「ヤブを睨む」は『ゴジラと日の丸――片山杜秀の「ヤブを睨む」コラム大全』(文藝春秋)として単行本化。主な著書に『音盤考現学』『音盤博物誌』(アルテスパブリッシング 吉田秀和賞・サントリー学芸賞)、『未完のファシズム――「持たざる国」日本の運命』(新潮社 司馬遼太郎賞)、『近代日本の右翼思想』(講談社選書メチエ)、『見果てぬ日本――司馬遼太郎・小津安二郎・小松左京の挑戦』(新潮社)、『鬼子の歌――偏愛音楽的日本近現代史』(講談社)、『尊皇攘夷――水戸学の四百年』(新潮選書)など。
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