連載|Foresight

Vol. 184

駆逐艦「姜健」が就役、進水式での横転事故から1年4カ月(2026年9月6日~9月12日)

2026年9月14日


<span>駆逐艦「姜健」が就役、進水式での横転事故から1年4カ月(2026年9月6日~9月12日)</span>
「姜健」の甲板で乗組員たちと記念撮影する金正恩国務委員長と娘(朝鮮中央通信HPより)

9月6日、元山で駆逐艦「姜健」の就役式典に出席した金正恩は、進行中の「重要な計画」を「8カ月後に改めて世界に証明」すると宣言した。7日にはロ朝国境を流れる豆満江に自動車橋が開通、北朝鮮の羅先とロシアのハサンを結ぶ。橋は金日成の命を救った赤軍将校から「ヤコフ・ノビチェンコ名称豆満江自動車橋」と名付けられた。9日の建国78周年からは各国首脳による祝電が連日掲載された。【『労働新聞』注目記事を毎週解読】

建国78周年の祝電紹介順は「習近平、プーチン」

 9月9日、北朝鮮は建国78周年を迎えた。同日、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は平壌(ピョンヤン)議事堂で開催された国旗掲揚式・中央宣誓集会に出席して演説を行った。『労働新聞』は、そのような国内での祝賀イベントとともに、各国首脳からの祝電を連日掲載した。

 9日付第1面下段には、習近平国家主席とウラジーミル・プーチン大統領の祝電が左右に並んだが、今回は習近平のものが先に紹介されたことになる。昨年は金正恩訪中直後のタイミングで、プーチン(5日付)と習近平(9日付)の祝電が別日に掲載されたため優先順位が分かりづらかったものの、一昨年はプーチン、習近平の順に掲載(2024年9月9日付)され、対ロ関係重視の姿勢が明確であった。

 社会主義国や伝統的な友好国からのもののほかに、10日付にはスウェーデン国王やスイス大統領、12日付第1面にはアントニオ・グテーレス国連事務総長や英国国王のチャールズ3世からの祝電も掲載された。北朝鮮の国慶節が世界中から祝われている様子を自国民に示した形であるが、インドネシアのプラボウォ・スビアント大統領による祝電が第2面に追いやられたことも地味に興味深い。

 グテーレスからの祝電が掲載されたのは、2017年の事務総長就任以来初めてである。グテーレスは祝電の中で、7月中旬に訪朝した国連のジョー・コロンバノ常駐調整官を歓待してくれたことに対して北朝鮮政府に謝意を表明した。一方、チャールズ3世による祝電の掲載は3年ぶりとなった(https://que.dailyshincho.jp/node/8953/)。今回は、英朝両国が気候変動問題と環境問題で協力することを希望するとの一文が付け加わった。

8カ月後に証明するという「重要な計画」とは何か

 7日付は、駆逐艦「姜健(カン・ゴン)」号の就役記念式が6日に元山(ウォンサン)港で開催されたことについて3ページ半を費やして報じた。金正恩は娘を伴って出席した。李雪主(リ・ソルジュ)夫人も同席したが、主役が父娘二人であることは掲載写真からも明らかである。

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