「京都=伝統文化」というイメージを持って京都の博物館を訪れた筆者は、京コマという伝統工芸品を扱う店が京都市内にわずか一軒しか残っていないことを知る。京都市が指定する68の伝統工芸品のうち「絶滅の危機」に瀕しているものはどれくらいあるのか、市役所に問い合わせたが包括的なデータはないという。そこで思い立ったのが、68品目すべての職人に会って「伝統工芸レッドデータブック」を作ることだ。
※本稿で紹介する「京文化のRed Data Book」等に関する問い合わせは、筆者が代表を務めるCulpedia(https://culpediajp.com/)まで。
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以前の記事(https://www.fsight.jp/articles/-/50089)でも書いた通り、筆者は「経済合理性では測りきれない大切なもの」の例として伝統工芸品に関心を持ち、微力ながら取り組みを続けてきた。特に、京都は1000年以上もの間日本の首都であり続け、東京に都が移って150年以上が経つ今も、有形無形の文化の中心的存在である。……