政治

保守政党CDUの改革プログラム「アゲンダ2030」でドイツ経済は蘇るか?

2025年1月18日


<span>保守政党CDUの改革プログラム「アゲンダ2030」でドイツ経済は蘇るか?</span>

2月23日のドイツ連邦議会選挙では、不況に苦しむドイツ経済の建て直しが最大の争点となる。勝利が予想されている保守政党キリスト教民主同盟(CDU)は、経済再建のための改革プログラム「アゲンダ2030」を打ち出した。

 CDUは1月10日にハンブルクで開いた幹部会議で、ドイツの成長率を回復させるための経済改革プログラム「アゲンダ2030」を採択した。CDUのフリードリヒ・メルツ党首は、「我々は来月の連邦議会選挙で勝利し、政権樹立後ただちに改革プログラムの実行に着手する。3年間にわたる三党連立政権の誤った政策のために、現在ドイツは深刻な経済危機に直面している。我々は、ドイツを再び誇れる国に作り替える」と述べた。

 アレンスバッハ人口動態研究所が12月に公表した政党支持率調査によると、CDUと姉妹政党キリスト教社会同盟(CSU)への支持率は36%で首位にあり、他党に大きく水を開けている。このためドイツの論壇では、来月の選挙でCDU・CSUがトップに立って連立政権を樹立し、メルツ党首が首相に就任するという見方が有力だ。

GDP成長率「年率2%」を公約

 この選挙の最大の争点は、経済の建て直しと企業の競争力の強化だ。この国は、2022年のロシアのウクライナ侵攻後のインフレや国内消費の減少、人件費やエネルギー価格の高騰、労働力不足、交通インフラの老朽化、デジタル化の遅れなどにより、リーマンショック以来最悪の不況にあえいでいる。

 国際通貨基金(IMF)の世界経済見通し(2024年10月公表)によると、ドイツの2023年の実質GDP(国内総生産)成長率はマイナス0.3%で、G7加盟国の中で最も低かった。ドイツの連邦統計局は1月15日、2024年の成長率を速報値でマイナス0.2%と発表した。IMFの2025年のドイツの予測成長率は0.8%で、イタリアと並びG7で最下位だ。ドイツでは失業者数、企業倒産件数がじりじりと上昇しており、市民や企業経営者の不安感が強まっている。……

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