※本稿は「週刊新潮」2007年12月13日号に掲載された特集を元に再構成したものです。また、年齢や肩書、年代表記等は当時のものです。
前兆は4年前に発生した大地震
600年余の眠りを破って、富士山が大爆発を起こしたのは、宝永4年11月23日(新暦1707年12月16日)。噴火は、月をまたいで16日間続き、12月9日になりやっと終息をみた。
前兆はあった。遡ること4年前の元禄16(1703)年、奇しくも大噴火と同じ11月23日の午前2時頃、南関東地方をマグニチュード8.2の大地震が襲ったのである。関東大震災がマグニチュード7.9だったことを思えば、いかに大きかったかがわかる。
震源は相模トラフ沿い。大きな被害を受けたのは、現在の小田原市周辺だった。……