今年度の中学入試においても、昨年度に続き“難関校離れ”と“中堅校の躍進”という傾向が続きそうだ。全体の受験者数が過去最高水準で高止まりする中、昨年度入試ではトップ校の志願者数が減り、中堅校の倍率上昇が目立った。その傾向は今年度も引き継がれると見られ、グローバルをウリにする共学校や、26年から明治大学の系列校になる日本学園(明治大学附属世田谷)などは業界内でも注目度が高まっている。
大学入試の“一般選抜以外”を見据えて
こうした中で見逃せないのが、大学入試を見据えて、中学受験の志望校選びにも変化が表れているという点だ。将来の大学入試で一般選抜だけを狙うか、それとも総合型・学校推薦型(以下、年内入試)と一般の両方を狙うかで、中学受験の在り方も二極化している。
大学入試では、年内入試の定員が増加しているのに伴い、一般選抜の定員は減少傾向にある。その代表格が早稲田大学で、現時点でも一般選抜による入学者は6割にまで減っているが、向こう10年以内に、年内入試をはじめとした“一般以外の選抜”による入学者の方が多くなる見込みだ。
国立大学も同様で、年内入試の定員が増え、一般選抜の定員は減少しつつある。たとえば東北大学は現在、約30%の入学者を年内入試から確保しているという。とりわけ、人口減少が著しい地方国公立大学では動きが顕著だ。……