カルチャー

仕事・恋愛・親子関係 異端の俳優「三國連太郎」の伝説

2026年5月1日


<span>仕事・恋愛・親子関係 異端の俳優「三國連太郎」の伝説</span>
若いころの三國連太郎氏

 2013年に亡くなった俳優の三國連太郎さん。60代の頃から演じた「釣りバカ日誌」シリーズのスーさん役で人気を博し、2008年には息子で同じ俳優の佐藤浩市さんとの共演CMが話題を呼んだが、その人生は波乱の連続だった。共演者が恐怖を覚えるほど役にのめり込み、私生活では4度結婚。長男・浩市氏とも長く確執を抱える親子関係だったという。三國さんの生前を知る関係者に取材した「週刊新潮」の特集記事をもとに、その生涯を辿る。

※本稿は「週刊新潮」2013年5月2日/5月9日号に掲載された特集を元に再構成したものです。また、年齢や肩書、年代表記等は当時のものです。

「三國さん」「あの人」「彼」と呼ぶ息子

 三國連太郎さん(以下、敬称略)が急性呼吸不全で死去したのは2013年4月14日。享年90。映画界、芸能界に確固たる足跡を残しての大往生である。

 翌日、長男で俳優の佐藤浩市氏(以下、敬称略)は記者たちから三國の存在について問われ、「(父親としては)ひどいよ、そりゃあ。一般論としての親子の会話っていうのは、できないです。僕と彼の間に介在したのは役者という言葉だけ」と答えていたが、興味深いのは、三國のことを「彼」と言った点。

 生前から佐藤は「あの人」や「三國さん」といった呼称を使ってはいたものの、死してなお自らの実父を「彼」と表現したのである。また同日、佐藤は三國との思い出を聞かれ、役者の道に進むことを告げたシーンをこう振り返った。……

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