政治

「地経学」で浮かび上がる日本と日本企業の「勝ち筋」

2025年10月2日


<span>「地経学」で浮かび上がる日本と日本企業の「勝ち筋」</span>
アメリカとのつきあい方は、TPPからアメリカが離脱した後に日本がリーダーシップをとって取りまとめたCPTPPがモデルになるという[署名式で握手する赤沢亮正経済再生担当相(右)とハワード・ラトニック米商務長官(左)=2025年9月4日、米ワシントン]

 米国第2次トランプ政権の関税、中国のレアアース、ロシアの天然ガス――。市場原理で経済が動く時代が終わり、経済が武器化される時代を私たちは迎えている。この危機を、わが国はどう乗り切ればよいのだろうか。この度刊行された『地経学とは何か-経済が武器化する時代の戦略思考』(鈴木一人著、新潮選書)は、時代の変化を分析し、その処方箋を示した話題書だ。国際経済の研究家、ニッセイ基礎研究所の伊藤さゆり常務理事が読み解く。

***

 本書は、国際文化会館「地経学研究所(IOG)」所長として積極的に情報発信している地経学、経済安全保障の第一人者・鈴木一人・東京大学公共政策大学院教授の著作である。経団連の21世紀政策研究所(当時)による連続ウェビナーを叩き台とし、7つの章で構成されている。

地経学と経済安全保障

 序章の「地経学時代の経済安全保障」は、地経学と経済安全保障の考え方とこうした考え方が必要不可欠になった背景を整理している。……

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