政治

【Explainer】中国の「新たなレアアース輸出規制」の仕組みを具体的に解説

2025年10月13日

中国は10月末に予定されるドナルド・トランプ米大統領と習近平国家主席の会談を前に、レアアースの輸出規制を一段と強化した。同国は世界の精製済みレアアース(希土類)とレアアース磁石の9割超を生産しており、これまでにも輸出規制を通じて出荷を絞り込んできた。米国への揺さぶりと見られるが、今回の規制は具体的には何をするのか。

[北京発/ロイター]17種類あるレアアース元素は、電気自動車から航空機エンジン、軍用レーダーに至るまで幅広い製品に不可欠な素材だ。

 新たな規制のポイントは以下の通り。

中国は何を発表したのか?

 中国はこれまでもレアアース輸出を厳格に管理していたが、10月9日に新たに5種類の元素を追加し、規制対象は合計で12種類となった。また、レアアースの採掘や精製に使われる多数の機器や材料の輸出も制限した。これらの工程では中国が世界をリードしている。

 輸出業者は許可証の申請を義務づけられる。4月から実施された前回の規制では、レアアース磁石が不足し自動車メーカーが世界各地で生産を一時停止する事態となった。同様の混乱を懸念する声に配慮し、中国は許可の審査を円滑に進めるとしているが、防衛関連の申請は拒否し、先端半導体や特定の人工知能(AI)関連の案件は厳格に審査するとしている。

海外メーカーへの影響は?

 中国政府は今回初めて、中国製の素材や機器を使って特定のレアアース製品を製造する外国企業にも規制を適用する方針を示した。これは米国が1950年代から導入している仕組みと同様であり、近年の米国は、米国の技術を使って製造した半導体を中国に販売することを外国企業に禁じている。……

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