※本稿は「週刊新潮」2020年11月12日号に掲載された特集を元に再構成したものです。また、年齢や肩書、年代表記等は当時のものです。
中国に渡った東大名誉教授の言い分
「中国に行く日本人よりもっとずっと大きな問題は、日本で研究する中国人の存在だと思います」
とは、「千人計画」に参加した70代の東京大学名誉教授。絶対匿名を条件にその実情を語るのだ。
「日本で国家プロジェクトに参加するような最先端の大学の研究グループでは、実験を担う博士課程の院生の多くが中国からの留学生です。このような現実の中で、日本の科学技術の海外流出を防ぐ手段はまず考えられません。その原因は、日本では21世紀に入ってからずっと、優秀な学生が大学院に進学してこないという状況が続いていること。それほど遠くない将来、日本から漏洩するような知財はほとんどなくなっているでしょう」……