※本稿は「週刊新潮」2021年1月21日号に掲載された特集を元に再構成したものです。また、年齢や肩書、年代表記等は当時のものです。(文中敬称略)
「日本の国益を脅かすパンダ二階は日本から出て行け!」
「ほんまなんかな? なんか悪いことしてるんかな?」
和歌山県御坊市。うららかな師走の日曜日の昼時、部屋着のパーカー姿の30代主婦が思案顔で呟く。
「右翼が街宣で言ってること、ほんまなんかな?」
主婦の傍らで、街宣の大音量に反応した犬が吠える。
「二階さん、不安やわ……」
昨年12月6日、二階の地元は騒然としていた。
右翼団体の街宣車二十余台が集結。二階事務所に向かって一斉にシュプレヒコールをあげる。
そのおどろおどろしい声音と内容に、事務所の目の前に住む主婦は戸惑っていた。彼女を不安に陥れた、拡声器を通じて二階事務所一帯に響き渡った右翼団体の主張。
「中国・韓国の犬、二階俊博は恥を知れ!」