vol.2

政治

威光失墜の契機 「二階俊博」元幹事長「長男出馬」で分裂した王国・和歌山【「二階俊博」面妖なる“ドン”の正体】

2026年5月1日


<span>威光失墜の契機 「二階俊博」元幹事長「長男出馬」で分裂した王国・和歌山【「二階俊博」面妖なる“ドン”の正体】</span>
地元・和歌山の“地盤”を引き継ぐことは叶わなかった

 秦の始皇帝、豊臣秀吉、今太閤の田中角栄。往時絶大なる権力を誇った稀代の為政者たちも、盛者必衰の理に逆らうことができず晩節を汚した。2024年に政界を引退した自民党歴代最長幹事長、二階俊博氏の耳に、祇園精舎の鐘の声はいかに響いているのだろうか。

※本稿は「週刊新潮」2021年1月28日号に掲載された特集を元に再構成したものです。また、年齢や肩書、年代表記等は当時のものです。(文中敬称略)

拒まず誰でも受け入れる

「どもども、お世話になりまーす」

 漂ってくるノリの良さ、あるいはそこはかとない軽さ、または胡散臭さ。

〈乱交パーティー「女衒芸能プロ社長」の正体〉(「FOCUS」1999年7月21日号)

 かつてこう報じられた男が語り始める。

「二階さんは俺に政治との関係をイロハから教えてくれた、ある意味でオヤジみたいな人。付き合いはもう16~17年くらいになるかな。変な話、今いる二階派の議員より、俺のほうが付き合いは長いですよ」

「歴代最長幹事長」との仲を誇るこの男の名は矢島義也、59歳。昔はタレントを抱えるプロダクションの社長で矢島義成と名乗っていたが、現在は義也に変身し、政治系シンクタンク「大樹グループ」の会長に転身。またの名、令和の政商。

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