カルチャー

体力的にかなりしんどかった一年、じっくり向き合い心が安らいだ今年の3冊

2025年12月28日


<span>体力的にかなりしんどかった一年、じっくり向き合い心が安らいだ今年の3冊</span>

 わたしの2025年は、体力的にかなりしんどい一年だった。

 職場が山形から東京に変わったのだが、新しい環境になかなか慣れることができず、心身ともにヘロヘロ……免疫力が落ちたと見えて、人生初の新型コロナウイルスに罹患した。それが治ったと思ったら、今度は7月末に回転性のめまい(回るタイプ)に襲われ救急搬送。入院は1日だけで済んだものの、めまいが浮動性のめまい(揺れるタイプ)へと移行し、完全に慢性化。いまだにユラユラ&グラグラしている。耳鼻咽喉科医の見立てでは「PPPD(Persistent Postural-Perceptual Dizziness:持続性知覚性姿勢誘発めまい)でしょう」とのこと。しかし確定診断には至らず、脳神経外科医に意見を求めたところ「わからない」と言われてしまった(わかって!)。この手のめまいに効果があると言われていることを片っ端から試しているが、いまだ完治はしていない。

 頭の中がつねに揺れているので、読み書きするのも難儀である。当然、マンガとの付き合い方も変わった。集中できる時間は限られているから、よくよく考えて選んだ一冊を、大切に読まねばならない。いつものスピードで読めないことがもどかしい一方で、マンガとじっくり向き合う時間が贅沢に思えた。

 一番しんどかった時期に読んだのは、INA『20光年』(リイド社、2025年)。同作には記憶と思い出にまつわる11の短編が収録されている。……

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