篠田英朗:私は開戦時から、軍事専門家はウクライナの敗北は不可避だと言い、歴史家はロシアの敗北は不可避だと言っているが、双方が正しいように見える、と言ってきています。
歴史的には“ロシアの敗北は不可避”
侵攻当初から、軍事評論家の見立ては“ウクライナの敗北は不可避”です。ウクライナが戦場で局地的な成果を出した、持ち直したと言っても、総合的な国力と大量破壊兵器の存在を考えれば、ウクライナは決定的な勝利の手段を欠いている。
それどころか、戦闘は全部ウクライナ領域内で行われているから、人的なことも含めて、破壊されているのはすべてウクライナ側の資源なわけです。
千々和泰明:そうですね。優勢側の視点で見るとすると、それはロシア側ということになってしまいます。……