政治

【特別対談】篠田英朗×千々和泰明ロシア・ウクライナ戦争「終結のシナリオ」と新しい「安全保障体制」構築の道筋(下)

2022年7月24日

和平合意へのプロセスは、紛争当事者それぞれが「将来の危険」と「現在の犠牲」を比較する中で進んで行く。ロシアとウクライナの総合的な国力の差を鑑みれば、国際社会が関与する形での保障体制導入も戦争終結のカギだろう。では、具体的な和平調停の内容として、どのような選択肢が考えられるのだろうか。(前編はこちらからどうぞ)

篠田英朗:私は開戦時から、軍事専門家はウクライナの敗北は不可避だと言い、歴史家はロシアの敗北は不可避だと言っているが、双方が正しいように見える、と言ってきています。

歴史的には“ロシアの敗北は不可避”

 侵攻当初から、軍事評論家の見立ては“ウクライナの敗北は不可避”です。ウクライナが戦場で局地的な成果を出した、持ち直したと言っても、総合的な国力と大量破壊兵器の存在を考えれば、ウクライナは決定的な勝利の手段を欠いている。

 それどころか、戦闘は全部ウクライナ領域内で行われているから、人的なことも含めて、破壊されているのはすべてウクライナ側の資源なわけです。

千々和泰明:そうですね。優勢側の視点で見るとすると、それはロシア側ということになってしまいます。……

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