政治

薄れゆく「イラン対サウジの覇権競争」

2021年4月25日

近年に盛んに流通してきた「イランとサウジ陣営の対立」「イランとサウジの覇権競争」といった中東政治の見立てには、かなり「作られた物」としての側面がある。4月9日にバグダードで開かれた両国情報・安全保障担当高官の秘密協議が持つ意味とは――。

 中東外交の水面下での動きが激しくなっている。ここ数年の中東を形作ってきた様々な前提を覆しかねない変化が各所で見え隠れする。

 そのうちの最も顕著なものは、イランとサウジの高官による水面下での交渉の報道だろう。

『フィナンシャル・タイムズ』(FT)の4月18日のスクープ報道によれば、イランとサウジの情報・安全保障を担当する高官が、4月9日にイラクのバグダードで協議を開催したとのこと。協議は月内にも再度断続的に開催される見通しである。

"Saudi and Iranian officials hold talks to patch up relations," Finantial Times, APRIL 18, 2021.……

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