政治

ノーベル平和賞受賞、ドミトリー・ムラトフ氏「暗殺国家ロシア」との戦い

2021年10月10日


<span>ノーベル平和賞受賞、ドミトリー・ムラトフ氏「暗殺国家ロシア」との戦い</span>

 2021年のノーベル平和賞は「表現の自由」のために戦う二人のジャーナリストに授与された。その一人、ドミトリー・ムラトフ氏は1993年にロシアで「ノーバヤ・ガゼータ」紙を発刊、95年から編集長を務めている。

「ノーバヤ・ガゼータ」は政権のタブーに切り込む独立系新聞として、プーチン大統領と鋭く対立を続けてきた。特に第2次チェチェン戦争でのロシア政府軍による人権侵害を伝えた同紙記者、アンナ・ポリトコフスカヤ氏の殺害事件(2006年)が国際社会に大きな波紋を広げ、この事件には黒幕の存在が指摘されつつもいまだに真相が明かされていない。

 ジャーナリストの福田ますみ氏は、「ノーバヤ・ガゼータ」紙とドミトリー・ムラトフ氏に密着したルポルタージュ、『暗殺国家ロシア 消されたジャーナリストを追う』(新潮文庫)でその闇に迫る。

 社会主義政権崩壊後、開かれた国になるはずだったロシアの内部で、何が起きてきたのか。以下、同書より抜粋・再編集してお届けする。……

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