政治

ドイツ「3党連立政権」樹立の鍵を握る「CO2と財政赤字」

2021年10月15日


<span>ドイツ「3党連立政権」樹立の鍵を握る「CO2と財政赤字」</span>
ドイツ3党連立政権樹立への予備的協議は現地時間15日までの完了を目指しているというが……。©Lutsenko_Oleksandr / Shutterstock

ドイツに史上初の3党連立政権が誕生する公算が強まっている。キングメーカーとして鍵を握るのは環境保護政党・緑の党と新自由主義政党・自由民主党(FDP)だが、気候変動対策の税負担と財政政策については隔たりが大きい。「メルケル後」のドイツは、まだ容易には輪郭を現さない。

保守党が歴史的敗北、左派が躍進

 キリスト教民主同盟(CDU)のアンゲラ・メルケル首相が16年間にわたってこの国の舵取りを行った後、本格的な政権交代の可能性が日一日と強まっている。

 9月26日の連邦議会選挙ではCDUと姉妹政党・キリスト教社会同盟(CSU)が得票率を前回の選挙に比べて9ポイント近く減らし、敗退。

 これに対し社会民主党(SPD)と緑の党、FDPが得票率を増やした。SPDのオラフ・ショルツ首相候補は、「国民がこれらの3党の連立政権を望んでいることは明らかだ。我々は、ドイツを変革するための核を形成する」と述べている。

 ショルツ氏は、メルケル政権の財務大臣兼副首相。地味で官僚的な印象を与える政治家だが、3人の首相候補の中では中央政界・地方政界での経験が最も豊富だ。SPDへの支持率は、今年7月以降打ち上げ花火のように急上昇した。CDU・CSUのアルミン・ラシェット首相候補、緑の党のアンナレーナ・ベーアボック首相候補の人気が、様々な失点によって下がったからだ。……

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