政治

進歩か保守かで選ばない、韓国「ポスト民主化運動社会」生まれが政治を揺さぶる

2021年12月3日


<span>進歩か保守かで選ばない、韓国「ポスト民主化運動社会」生まれが政治を揺さぶる</span>

韓国の若者は長らく進歩志向のはずだった。だが「ポスト民主化運動社会」は若者の意識も大きく変えた。2000年代以降生まれに政治志向を訊ねれば、多くは「進歩」を選ぶだろう。その意味で若者は、しばしば指摘されるような「保守化」をしているわけではない。この世代は関心を持った社会的イシューに対して投票するため、進歩政党にも容赦なく「ノー」を突き付けるのだ。

 今まさに、若者の政治意識は「進歩志向が強い」という韓国社会の常識が崩れている。

 韓国社会は、朝鮮戦争以降長らく韓国社会の主流として反共産主義を標榜する権威主義的な「保守」と、1980年代に登場し、人権と民主的プロセスを重視する「進歩」が争う政治構造が続いてきた。保守から進歩へ、進歩から保守へと政権交代が起き、政治における進歩と保守という対決構図は定着している。

 公表された世論調査の結果を見ると、保守と進歩には堅固な支持層が存在していることがわかる。進歩と保守、それぞれの陣営を支持する人には世代別に共有される「経験と記憶」があり、彼らの政治意識に影響を与えている。さらに、過去20年間行われた選挙結果では、現在時点で50代以下の世代は進歩陣営に投票し、60代以上の世代は保守陣営に投票する傾向がある。そのため、50代以下の親の下で育った10代や20代の若者は進歩の理念に親しみを感じ、進歩陣営に有利な政治環境が到来すると予想されていた。

 しかし、昨今の若者の政治行動、とりわけ20代の選挙行動は、このような予想を見事に裏切った。来年3月に行われる大統領選の前哨戦と言われた今年4月のソウル市長選では、「進歩志向」のはずの若者の支持が保守野党に集中、野党候補の圧勝という結果を生んだ。この結果は、大統領選を控えている既成政治に衝撃を与え、政界、特に進歩陣営は混乱に陥った。……

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