政治

【Analysis】ロシア「チタン供給リスク」に固唾を飲む航空宇宙関連企業

2022年2月16日

欧州エアバスは航空機製造に不可欠なチタン需要の半分を、米ボーイングは同じく3分の1を、ロシアのVSMPO−アビスマに依存すると見られている。ウクライナ危機がサプライチェーンに与えるダメージについて、各社は神経を尖らせる。

[ワシントン/パリ(ロイター)]西側諸国の航空宇宙関連企業が、チタンの在庫確保とサプライチェーンてこ入れに追われている。チタンをめぐってロシアと西側諸国が貿易戦争へ突入する可能性を考えてのことだ。

 軽量ながら強靭かつ耐食性に優れた金属であるチタンは航空宇宙のほか原子力産業にも用いられ、最大の生産者であるロシアのVSMPO−アビスマが世界の総需要の25%を供給している。近年はボーイング787やエアバスA350といった最新の軽量ジェットで、エンジンやその他の部品用途に飛躍的に需要が高まっている。旅客機仕様では無人の状態で総重量の14~15%を占める。

 世界最大の航空宇宙企業である米レイセオン・テクノロジーズのニール・ミッチェルCFO(最高財務責任者)は、「事態の進展を注意深く見守り」、向こう12カ月のサプライチェーンの安全確保に努めていると語った。

 米航空エンジン大手プラット・アンド・ホイットニーは、チタンその他の重要な原材料については二つ以上の調達先を確保していると説明するが、それ以上の詳細は明らかにしていない。……

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