政治

「レッドライン」越えた金正恩のICBM「正面突破戦略」(下)

2022年4月1日


<span>「レッドライン」越えた金正恩のICBM「正面突破戦略」(下)</span>
3月11日に報じられた、金正恩党総書記の西海衛星発射場視察(写真)までは、「軍事偵察衛星発射」というカモフラージュがあったのだが(『労働新聞』HPより)

カモフラージュから正面突破へ――北朝鮮の戦略転換の裏には、“核放棄をしたからウクライナは侵攻された”という情勢理解と、国連安保理の追加制裁はないという読みがある。核・ミサイルこそが体制保証の切り札という認識を強くしている可能性が高い。

 韓国の『聯合ニュース』は3月27日、韓国軍と韓国政府の複数の消息筋の話として、米韓当局は北朝鮮が3月24日に発射したミサイルを分析した結果、発射されたのは「火星17」ではなく、2017年に発射実験に成功した「火星15」であると結論付けた、と報じた。しかし、日本政府や韓国の情報機関は、現時点ではこの見解に同意しておらず、見方は分かれたままである。

韓国軍当局は「火星15」発射と分析

『聯合ニュース』によると、赤外線熱探知センサーを搭載した偵察衛星などで確認した結果、24日に発射されたミサイルの1段目のエンジンノズルの数が「火星15」と同じ2個だったとした。前回述べたように、「火星17」のエンジンノズルは4個である。

 さらに、1段目エンジンの燃焼時間も「火星15」とほぼ同じだったとした。

 韓国軍当局は「火星15」の弾頭部分の重量を軽減した上で発射したために、最高高度6248.5キロ、飛距離1090キロとなったと見ている。……

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