朝鮮労働党中央委員会第8期第5回全員会議(総会)拡大会議が6月8日から10日まで平壌の党本部で開催された。この党中央委総会では、今年上半期の経済建設についての総括と新型コロナウイルス感染症に対する防疫対策が中心議題になるとの見通しだったが、国際社会の側からは、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記が対米関係や対南関係、あるいは核ミサイル開発にどう言及するかが関心事だった。しかし、発表された「報道」では、党、軍、内閣の大規模な人事が行われたものの、核ミサイルへの言及はなく、具体的な対米、対南政策への言及もなかった。
北朝鮮は党機関紙『労働新聞』6月9日付で同総会拡大会議が始まったことを報じたが、1面トップの写真が会議場での金党総書記ではなく、会場の党本部に入っていく関係者だった。同紙は党中央委総会に参加した党政治局常務委員の名前を報じたが、▽金徳訓(キム・ドクフン)、▽趙甬元(チョ・ヨンウォン)、▽崔龍海(チェ・リョンヘ)、▽朴正天(パク・ジョンチョン)、▽李炳哲(リ・ビョンチョル)の順で報じ、これまで金党総書記を除く5人の党政治局常務委員の中ではトップで報じられることのなかった金徳訓党政治局常務委員の名前が真っ先にあり、関心を引いた。
『労働新聞』をはじめとする北朝鮮メディアは、党中央委総会終了翌日の6月11日に、党中央委総会拡大会議の内容を「朝鮮労働党中央委員会第8期第5回総会拡大会議に関する報道」という形で公表した。
金党総書記はこの中で、……