政治

【ダニエル・ヤーギン氏インタビュー】「シェール…」の一言に激昂したプーチン:多様化こそが必要な「新しいエネルギー安全保障」

2022年8月3日


<span>【ダニエル・ヤーギン氏インタビュー】「シェール…」の一言に激昂したプーチン:多様化こそが必要な「新しいエネルギー安全保障」</span>

ロシアはドイツに天然ガスを送るパイプライン「ノルドストリーム1」の輸送量を大幅に削減した。ポーランドとブルガリア向けのガス供給も止まっている。「エネルギーの武器化」に対して市場からロシアを締め出したい米国だが、西側諸国はロシアを抜きにしたエネルギー確保は可能なのか。中ロの結びつきはどこまで強まって行くのだろうか。S&Pグローバル副会長のダニエル・ヤーギン氏に話を聞いた。(聞き手:長野 光 シード・プランニング主任研究員)

*ヤーギン氏の談話をもとに編集・再構成を加えてあります。

ヤーギン氏の質問に激怒したプーチン大統領

――近著『新しい世界の資源地図−エネルギー・気候変動・国家の衝突』の中で、シェール革命がいかに米国のエネルギー戦略を変え、地政学的に大きなインパクトとなったかについて詳細な論考を行っていらっしゃいます。再生可能エネルギーがシェアを拡大する中、シェールガスは今後も米国のエネルギー政策において、大きな存在となり続けますか?

「シェール革命は巨大なインパクトでした。今では米国の石油のおよそ60%は自国産で、米国を世界最大の石油と天然ガスの生産国にしました。各国との外交関係には余裕が生まれ、雇用や所得など、米国の経済にも大きく影響しました。さまざまな国へのエネルギー資源の輸出を生み出し、日本のエネルギーの輸入の選択肢も増やしました」

「環境負荷が話題になった時期もありましたが、十分な規制の中で掘削は管理されており、問題は発生していません。たしかに太陽光や風力発電のこの10年の成長にはめざましいものがあります」……

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