岡本隆司 「帝国」という言葉のイメージは、映画『スター・ウォーズ』じゃないですけれど、“悪の権化”ですよね。ということは、悪党じゃないと帝国が作れない、帝国には悪党しかいないという認識を、多くの人が持っているということになります。
そして、大英帝国も悪党でなければ築けなかったということを、君塚先生は『悪党たちの大英帝国』でお書きになっているわけですが、私がこのたび上梓した『悪党たちの中華帝国』も同じです。我々の一般的な価値基準からすると、中国も帝国の一つであり、現代中国の習近平国家主席をはじめみんなが悪党に見えてしまう。
また、今のロシア・ウクライナ戦争も、「帝国」というキーワードから考えてみると、国際政治のセオリーとは違う次元で読み解けるのではないかと思います。
君塚直隆 たしかに今回のウラジーミル・プーチン露大統領の動きも、ある意味“帝国の論理”で動いているように見えますね。……
